子供が英会話を習うならどっち?日本人講師?外国人講師?

秦野校外国人講師の小学生英会話クラス
先日、幼児・小学生向け英語教育のセミナーに参加してきました。いつもは教える側にいる私が、受講者側になってみて、今まで漠然として意識していた外国人講師と日本人講師の違いが今回はっきりとわかりました。それは英語の発音がどうとか、文法がどうとかというような表面的なことではありませんでした。

セミナーは国内の英会話教室向けに、英語教材の製作販売をしている16社が出展して行いました。マックスウェル英会話がテキストを購入している、海外の出版社も多数出展していました。

内容は各出版社が出している英語のテキストや教材を、レッスンの中で効果的に使う方法を実践して教えてもらえるという、素晴らしいものでした。そして、なんと無料!!

ネイティブがスピーカーのセミナーは英語で行われ、日本人がスピーカーの場合は日本語で行われました。セミナーというよりは、ワークショップ、デモレッスン形式で、とても具体的で、直ぐに役に立つ内容でした。

そして、このワークショップに参加したことで、外国人講師と日本人講師の違いがはっきりわかりました。ティーチングスタイルやテクニックではなく、マインドセットが違うんだということでした。

”「マインドセット」とは、経験や教育、その時代の空気、生まれ持った性質などから形成されるものの見方や考え方を指す言葉です。信念や心構え、価値観、判断基準、あるいは暗黙の了解や無意識の思い込み、陥りやすい思考回路といったものもこれに含まれます。”引用コトバンクより

外国人講師と日本人講師を比べる時に、一般的にはそれぞれのメリットを考えて、下のような評価をしたりします。

外国人講師だと:
1、正しい英語の音を学べる。
2、英会話の実践ができる。
3、日本語にたよらないで英語を学べる。

日本人講師だと:
1、日本語がわかるので意思の疎通が図れる。
2、文法説明を日本でしてもらえる。
3、日本人の気持ちを理解してくれる

これは事実ですが、表面的な事を見ているに過ぎないのです。外国人講師のレッスンと日本人講師のレッスンの根本的な違いは・・・

外国人講師はレッスンで子供たちに英語を体験させて、子供たちの自らの力で英語を獲得するプロセスに重点を置いています。

例えば、elephant 「ゾウ」を子供に覚えさせるプロセスを例に見てみましょう。「ゾウ」の写真を見せて、知っているか?好きか?どこに行けば見れるのか?などとコミュニケーションの中から、「ゾウ」がelephantであると気付かせる。その後、ゾウは何色?他の動物と比べると大きい?速い?重い?などとゾウは動物のカテゴリーであるとか、他の動物と比較や対象して、さらにゾウの概念を具体化していく。カードゲームや歌や踊りを通して、更にインプットの量を増やす。ここで重要なのは、elephantという単語をリピートさせたり、正しく発音することを強要していない点です。

子供の想像力や多様で柔軟な思考力を利用し、友達や講師とのコミュニケーションを通して、言語を獲得していくという過程がとても大切だと考えています。講師は教えるというより、子供の学習を助ける役割を担っています。学習のプロセスや体験、自立とコミュニケーションを重要視するという母国の学校の授業に近いものだと思います。

一方、日本人のアプローチは全く逆で、最初から、全てを教えます。「ゾウ」はelephant だと直接教える。発音やスペルを教え、リピートさせたり、書かせたりする。名詞であるとか、単数であるとか。子供が混乱しないように、とにかくシンプルにわかりやすく説明します。カリキュラムの中に子供たちの達成地点が決められていて、子供は授業の中で、教案の中にある役割を果たすことを期待されています。日本の学校の教育パターン、正解や規則性などを先に教えて、その後に訓練するというやり方に似ています。

では、自分の子どもに英語を習わせるときには、どちらのレッスンを選びますか?大量の英語を聞かされて、自分で沢山考えて、答えを出さなければならない外国人講師のレッスンと、わかりやすくなんでも説明してくれて、子供が迷わないように道を導いてくれる、日本人講師のレッスン。自分の子どもにとってどちらが良いと思いますか?

私は外国人講師のレッスンを受けさせたいです。外国人講師とひとくくりにできない場合もあります。講師個人の資質の問題もあります。それでも外国人と英語でコミュニケーションする機会を子供に与えたいと切実に思います。それは英語に対する子供のマインドセットを書き換えてもらいたいと思うからです。多様性を学ぶべき英会話のレッスンを、日本人講師から従来のやり方で受けると、間違いやチャレンジすることに前向きになれるマインドセットが、作られると思わないからです。

外国人講師とゲームや遊びを通して覚えてきた英語は、実体験として子供の記憶にいつまでも残ります。講師や友達の顔や笑い声、講師の英語の音、レッスンの風景や教室の温度や匂いなどの五感と一緒に、記憶されます。その後何度も聞いたり、自分も言ってみたりすることで、自分の言葉となって、定着していくことでしょう。

中学になると、英語きらいの子どもが大量生産されるのは、なぜだか考えたことはありますか?教科書という感情を伴わない教材を通して、単語や文法などを教えられるから、自分の事として、実感できないからだと思います。始めて出会う英単語が教科書の中というのは、少し味気ない気がします。教科書の中にただある英語を、長期記憶にするという作業は、凄い労力と忍耐力が必要でしょう。単語帳を作って、英語と意味を書いて、いくつも同時に暗記しなければならないなんて・・・英語を好きになるのは難しいかもしれません。

「英語で遊ぶのが楽しい」「新しい英語が出てくるたびに、先生が沢山の写真を見せてくれて、自分に沢山話しかけてくれる」「先生の話す英語を聞くと、色んなことが頭に浮かんで、ワクワクする」という体験を子供がレッスンの中でできるならば、講師は外国人でも日本人でも良いと思うのですが・・・

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